銀行員は勝ち組なのか? 負け組なのか?
メガバンクと地方銀行とでは違うのか?
奥さま方、地元の同級生などの世間体的な視線・期待などに対してどう判断すべきなのか?
そんな疑問というか不安・心配に元銀行員がお答えします。
31年間地方銀行に勤務して、出向で政府系の金融機関も2年体験しました。日本銀行にお勤めの方ともお友だちになりました。メガバンクに入った人も知っています。もちろん地元の中小企業や公務員(県庁・市役所など)に入った同級生やお友だちもたくさんいます。

秋田です。元銀行員(支店長・個人ローン関係の部長職経験あり)としての経験と定年退職後にコンサル・ネットビジネスで起業した体験からの話です。
【今回の記事が役に立つ人】は、
・銀行とそれ以外の職種・業種に内定をもらっていて、どちらに就職しようか迷っている人、
・地元の人の期待や周囲の目線から銀行員という仕事がいいのか、公務員はどうなのか?
・銀行以外の仕事・職業はどうなのか?、という視点から情報を欲している人に役立ちます。
長年の経験と知見からわかりやすく解説します。(少し毒を含んでいるかも知れませんけどご了承ください)
人より足が速い・遅いと言われた時に、その言葉を単純に鵜呑みにして悩みますか? コンプレックスを感じますか?という質問をしたら、あなたはどう感じますか?
その時、誰と比較して速い・遅いと判断したのですか? それが日本全体のモノサシですか?
地元を離れたらそんなコトをずっと言われると思いますか?
たまの帰郷・同窓会で周囲の人たち全員が「銀行員って勝ち組だよね」「負け組だよね」と言うと思いますか?
その物言いをする人が、みんな世間体的に成功者ですか、聖人君子ですか、差別・陰口・噂話をまったくしないような人たちですか?・・・ということを考えてみてください。(バカバカしくないですか?)
【結論】
・単純に銀行員が勝ち組なのか、負け組なのかの判断は意味がないと言えます。
(なぜなら、生きがい・やりがい・働きがいは人によって価値判断の【モノサシ】が違うからです)
・同じメガバンクに勤務していて、東京本部を中心に都市部にずっと配属されている人と、転勤で地方都市を回ることが多い人を見た時に、地方都市回りの人を【負け組】だと断定できますか?
・東京でマンションを買ってお金がない人(満員電車に乗っての通勤が1時間の人)と、東京水準で給料をもらって、物価の安い地方都市で貯金(老後資金)があって、通勤が20分で済むようなライフスタイルの人を見た時には、どちらが家族のため、自分達の将来のためにいいか、ということまで思うと比較のしようがないと思います。
※ 家族を犠牲にして出世競争でムリをして出世したけど、給料は上がったけど身体を壊したとなったら不幸です。
※ 出世しなかったけど、ムリな付きあいなどもせずに家族との触れ合いがたくさんできて、お金も(老後資金も)貯まった、身体も健康だ、という人は(私は負け組ではないような気がします)
※ この思考は地銀でも同じです。
たとえ銀行員にならなくて、他の業種や職種に就職した人が、仮に地元の中小企業であったとしても・・・
・中小企業の役員や社長にまで上り詰める可能性もあります。
・そうなると銀行員の比ではないくらいに役員報酬や退職金を手にできたりもします。
では、いろんな要素で比較してみたいと思います。いかにムリな判断・偏った判断をしないといけないか、ということが理解できるはずです。
銀行員か公務員か、他の業種かIT企業かで比較して銀行員は勝ち組?負け組?
銀行員って給料が高そうだとか、3時にシャッターが閉まったらあとはラクなんじゃないとか、クーラーの効いた室内での仕事っていいよねとか、思っている人もたくさんいるのではないでしょうか。
そんな思いを持っていない人でも、身近なところに(半分冗談で)銀行員のお友だちがいて、自嘲気味に「ラクですよ」という話を耳にして【すべての銀行が、すべての銀行員が】ラクなんだ、と思う人すら存在します。
つまり、噂話を流す側(ひがみ・ねたみ・そねみなどを感じる人・感じない人など)の人たちですら感度が違うのですから、そんな言葉に一喜一憂する方が精神的に疲れるだけだと思います。
では、一方通行的な視点でメリット・デメリットというか、表面的な点とそれをどう考えるかの視点をピックアップしてみましょう。
銀行員と公務員の表面的なメリット・デメリット
銀行員の転勤 | ・いろんな都市や町に住めていいよね、という人もいれば ・田舎に配属されたらコンビニが数件しかない、という町に住まないといけない場合もあります。 ⇒ そんなのは(自分は)いやだ、という人もいます。できれば・いや絶対住みたくない。 ・子どもを転校させたら、友だちできないし、幼なじみはいなくなるし、下手すると転校先でいじめられるかも知れない。 ・田舎の(親密的な)人付き合いが苦手だ、という人もいれば、都会の隣近所に住んでいる人が誰なのかもわからない生活の方がイヤだ、という人もいます。いや、逆に孤独の方が(都会の方が)いいという人もいます。 |
転勤のない公務員 | ・たまには違うところに住んでみたい、という人もいますし、今のままで十分という人もいます。 ・(本音としては)転勤族がイヤだと思っている銀行員からみたら公務員はいいよね、となります。 |
銀行員の給料 | ・給料が高いからいいいよね、という意見があります。でも、その分お客さまとのお付き合いなどで出ていくお金もたくさんあります。 ・その分、公務員の方に比較すると退職金と年金が少ないのは当たり前です。 ・メガバンクはかなりの退職金をもらえると思いますが(それでも出世競争次第)、地銀だとそんなに多額の退職金はもらえません。(出世すれば別です。競争が厳しいですけど) |
公務員の給料 | ・公務員の給料が安いといっても、ちゃんと生活できて子どもさんを高校・大学にも進学させるだけの給料をもらえます。 ・何といっても退職金と年金は銀行員の比ではありません。 ・公務員も国家公務員、地方公務員があります。また、同じ公務員でも総合職的な職位と一般職的な職位もあります。 ※ 仕事の内容と責任感の重さと比較のしようがありません。 |
上はたまたま転勤と給料面の2つの視点から銀行員と公務員を比較しました。たったの2つの視点です。
長い人生を考えたら、大学・高校を出てから就職しての社会人の生活が約40年だとすると(60歳-23歳)、平均寿命の約88歳を考慮すればさらに約30年(88歳-60歳)も生きていく必要があります。
若くてムリのきく時の苦労と、70歳になってからの苦労だと【どっちがいい・悪い】と思いますか?



これこそ、感じ方・価値観は人それぞれになります。
■ この切り口だけで、銀行員が勝ち組だ、いや公務員が勝ち組だと単純に言い切ることができるものでしょうか。
他の業種(ITやその他の業種・職種)との比較でみた銀行員の勝ち負け
そもそもすべての業種・職種と比較できるものでもありませんし、(繰り返しますが)人によってモノサシが違います。
銀行員 | ・原則、副業ができません。(できても講師など限られます) ※ アフィリエイトなどは、うかつにやってバレたら(取引先の商品のライバルになる通販会社の商品を売っている、とお客さまに文句を言われたら)たぶん、銀行から ※ 極端な話ですが、自分の銀行系のクレジットカードやカードローンがあるのに、報酬目当てで他社のクレジットカードやカードローンをアフィリエイトしたら・・・バレた時は絶対にヤバいです。 ・田舎にいくと「あの人は銀行員だ」という目で見られます。 (支店を訪れたお客さまが支店内にいる銀行員を覚えているからです) ⇒ 地元のスーパーで「刺身」を買った、というようなレベルまで見られることも。 ・地方銀行だと、お買い物はある程度は【取引先】からの購入が優先です。 ※ 昔、私は某支店に勤務している時に、クリスマスケーキを売るお店が5店舗あった時に、すべての店からクリスマスケーキを買わされたことがあります。 |
一般の中小企業(メーカー・ | ・副業を認めているところが結構あります。 ・まあ、普通にネットビジネスで副業しようと思ったら何でもできる可能性が高いです。 ・同族系の会社でなければ、頑張り次第では社長や役員にもなれる可能性があります。 |
IT企業 | ・まさに今の最先端のスキルを自然と身に付けることができます。 ・もし副業が可能であれば、たぶんにかなり稼げるのではないでしょうか。 ・AIの導入などはどこの会社・企業にも関係する分野です。ここの知識・スキルを身につけることができるとしたら大きな武器になります。 ・次章以降で触れますが転職の時にはスキルが大いに役に立つ可能性も期待できるのではないでしょうか。 |
もう1つ忘れないで欲しい視点が【転職と起業独立と定年退職】です。
銀行員勝ち負けと人工知能AIの進化との関係
ちょっと昔に人工知能AIの進化・発展で、世の中からなくなる仕事・職業というレポートがありました。(米国の学者さんだったと思います)
その中に銀行の窓口業務などが入っていました。つまり、銀行員の替わりに人工知能が働いてくれる時代がもう少し先にはやってくるというものです。



実は今でも(銀行に限らず)就職試験、就職活動の際のエントリーシートの1次的な審査・判断の際はすでに人工知能AIが選別しているのが普通の大企業です。
いろんな業界・業種でのAIの進出と比較して、ひょっとしたら金融・銀行の仕事においては(やがて)融資などの判断業務も人ではなくてAIがこなす時代になるのではないでしょうか。
銀行員は勝ち組だ、と判断して選択しても、また友だちなどにも「良かったね、銀行だからつぶれる心配はないし」と言われて鼻高々だったのに・・・いつの間にかAIに仕事を取られて、金利水準の適用・判断などの業務・意思決定も奪われるかも知れません。
銀行内での花形的な部署の仕事をAIに奪われたら、人間は「その他大勢」になってしまう可能性すら起こえります。
銀行員の転職・起業独立・定年退職との関係
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銀行員って勝ち組だと思いますか? それとも負け組?
今回の記事は、あなたはどちらを選ぶの?の話です。銀行に就職することと、他の職業・職種に就職することの優劣 ≒ 勝ち負けではありません。
同じ銀行員となった時の【組織内での生き方】においての【勝ち負け】です。
銀行員であるあなたの今後の人生の「モノサシ」の1つになったらと思って記事にしました。今回の記事は以下のような内容についてわかりやすく解説します。(やや、毒舌的になっています。気分を害される方は読まない方がいいかと思います)
【今回の記事は】・・・
■ 銀行員は「外面(そとづら)がいい」人が多い。なぜなら接客商売だし、営業の目標を考えれば、かつ営業マン(外回り)としては愛想よくなってしまうのが普通。・・・だから、「パフォーマンス的立ち振る舞い」「八方美人」的な交際をしてしまう?
■ どこまで貢献するか? は(もちろん)問題です。当然に「使命感」「やりがい・生きがい」「地元貢献」との絡みがあるけど。・・・だから、「生き方」の問題かも知れない。
■ 高度経済成長期のように、どこまでも会社人間で、どれだけのプライベートを犠牲にするのか、といった思想は過去のもの? そもそもブラック企業的な銀行は(もはや)存在しないかも。 ⇒ だからこそ、●銀行員としてどんな生き方を選択するか? ●「値判断のものさしをどこに置くか」は大事です。
という話をわかりやすく(しかも、やや毒を含んで)説明します。



(繰り返しますネ)
銀行員そのものが他の業種の仕事に比べて勝ち組か負け組か? の話ではありません。
同じ銀行員でも、勝ち組と負け組について「たった一度きりの自分自身の人生」という切り口から考えた時の「勝ち・負け」組です。
≒ 銀行内の仲間・同僚・上司等と比較しての「(真の意味での)勝ち・負け」です。
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結論の前に・・・あなたは3つのタイプの中のどれを選択しますか?
人の一生や生き方は人それぞれです。お金優先の人もいれば、お金には無頓着で生きがい・趣味が優先という人もいます。
銀行という組織内のピラミッドにおいて出世(地位・名誉・お金)を強く欲する人と、そうでもない人もいます。あなたは下の【A】【B】【C】の中に色分けするとなると・・・どの生き方があなたの好み・性格にあっていますか?
【A】 組織への貢献と自分の成長が最優先 できれば出世競争を勝ち抜く 役員を目指す | 【B】 人並みに出世したい 支店長までなったらうれしい まあ、ならなくてもいいかな? | 【C】 給料の分だけはちゃんと仕事する けど、自分の人生は別 自分の生き方をやりとおす |
---|---|---|
お客さまとの触れ合いや 地域との交流・奉仕なども 積極的にチャレンジ | 仕事と家庭のどちらに 軸足を置くかはケースバイケース | 組織内の行事参加は必要最低限 ストレス発散や親睦のための 身内での懇親・飲み会は参加しない |
【プライベート】も犠牲になる | 【プライベート】と【仕事】との距離感は普通の銀行員の意識 | 【プライベート】が犠牲になることは あまりないタイプ |
もちろん出世競争は「運・不運」や「人(将来の重要人物)との出会い」との出会いもあります
【B】のスタンスで銀行員生活をしていたら ⇒ 結果、役員になった、という人もいることでしょう。
さあ・・・
あなたなら・・・どんな銀行員を目指しますか?
仕事優先? 家庭優先? 自分優先? 浪費優先? 貯蓄優先? 今が大事? 将来・老後が大事?
【こんな銀行員もいました】
■ 人とのお付き合い(特にお酒やギャンブルなど)は、必要最低限度。仲間内との酒の付き合いも断って・・・ ⇒
■ 仲間内でのゴルフコンペなどにも参加せず・・・ ⇒ 全体的な行内行事以外は参加することもなく・・・ ⇒
■ ⇒ プライベートの時間を大切にして自分や家族に投資する。(勉強、趣味、家族との触れ合い・・・)なので・・・
■ 酒の席での勢いで部下におごったり、2次会、3次会と浪費することもなく、お金が貯まるタイプのヤツ。
あなたの身近なところにも「そんなタイプの人」が存在しませんか?
そんな「生き方」を一方的に否定したり、さげすんだりしてはいけません。正解はありません。


【まとめ】
■ 最終的な人生の「勝ち組」は、どっちだろうか?
■ ウサ晴らしやストレス発散に消えていたお金と時間を違うものに投資していたら・・・きっと今頃は・・・
■ そんな思いを年老いてから、定年退職の頃に感じるくらいなら、今から自分の歩む道を意識しておく方が絶対にいいです。



自分は・・・付き合いを減らして、酒代に消えたお金を投資にまわしていたら・・・という思いがあります。さらに、、
銀行員は外面がいい。だから、長い物には巻かれよ・組織の和を乱さない、というスタンス=生き方になる人が多い!
仕事がら、職業がら、組織風土上・・・日本人の「和を以て貴しとなす」的なスタンスで団体行動を優先する銀行員も多いようです。
出る杭は打たれる的なこともありますし、組織からみた時の単独行動は「反乱分子」的にみられるかも知れない、という思いが働くこともあります。
そんな職場で苦楽を共にした≒鍛えられた銀行員は、自分は自分の道をいく、的なタイプの人材の方がマレなのか知れません。



けど、銀行を卒業して(あるいは卒業間近になった頃)感じることは、そんなタイプでお金を貯めた人間の方が実は・・・「勝ち組」だったのではないか、という思いすらあります。
あなたは、どう思いますか?
一匹狼的に自分の人生を自分で意図的に切り拓いていくか、組織優先でみんなとの協調とウサ晴らしやストレス発散に付き合うことを選択するかは、その中間くらいで生活していくかは、本来であれば自由です。(でも後者を選ぶ人が普通の人かも知れません)
外面のいい人ほど、意識して自分のことを振り返ってみてください!
【まとめ】
■ 要は、銀行を定年退職する時や、人生を終える時に、自分自身がどう「思うだろうか?」ということです。
■ 「あ~、いい銀行員生活だった」「あ~、いい人生だった」と感じるかどうか、です。
■ どのタイプを選んでも間違いではありません。
繰り返しますが・・・



これが「正解」、あれは「間違い」というものではありません。
銀行員を卒業する時に、どう判断することになるか、ということを意識してみることが大切です。
もちろん今から銀行に就職する人、銀行に就職して間もない人と、10年選手では意識が違いますし慣れというか惰性というか自分の人生についての創造もとらえ方が違いますから、そういう意味でも正解はありません。
要は銀行を離れた時に(特に定年退職後に)、後悔する・しないを含めて・・・今の自分の延長線上の未来になったら【どう感じるだろうか?】ということに思いを馳せてください。
ここまでありがとうございました。
ラクしてサボって、でも給料は同級生の水準よりもずっと高い給料がもらえる、というのであれば銀行員は勝ち組かも知れませんね。でも、そんな考えや行動の人はまず負け組のような仕打ちを受けます。そんなものです。
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